破綻のホテルニューキャッスル(青森・弘前市)、買い手依然見つからず 年内債権放棄の可能性も

 3月末に経営破綻したホテルニューキャッスル(青森県弘前市)の第2回債権者集会が7日、青森地裁弘前支部で開かれた。破産管財人の三上和秀弁護士(同市)は、ホテルの土地建物の買い手が依然見つかっていない、と説明。集会終了後の取材に対し、年内に売買が成立しない場合は債権放棄すると答えた。

 三上弁護士によると、これまでに複数の企業が施設の内見に訪れたが、売買は成立せず、今後の内見の予定もない。

 管財人側が債権放棄した後は、担保権のある金融機関が競売などを検討するとみられる。

 債権の追加届け出などで負債総額は第1回集会が開かれた7月下旬時点より1億1千万円増の約8億5228万円。一方、売り上げなどの回収額は約450万円増え、約4448万円となった。

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