兵庫県豊岡市但東町相田の安国寺で、本堂裏のドウダンツツジの公開が始まった。陽光を浴びて赤みを増した葉が、辺りの緑とともに境内を彩る。
樹齢160年以上とされ、裏山の斜面から垂れ落ちるように広がる。本堂からの紅葉の眺めは額に納まった絵画に例えられ、多くの人が訪れる。
今年、約110年ぶりに本堂を大改修し、裏山に面した畳に黒く塗装した合板を敷いた。鏡のような床面に紅葉と見る人のシルエットが浮かび上がる。
元住職の真田義永さん(84)は「夏の猛暑で色付きは例年よりも遅いが、日に日に赤く染まっている」と話す。15日ごろが見頃のピークという。
22日までで、平日午前8時~午後5時(入門は同4時半まで)。拝観料は高校生以上500円。但東シルクロード観光協会TEL0796.54.0500 (丸山桃奈)