赤ワイン色のバッグいかが 南砺のトレボー、ブドウの皮を有効活用

赤ワイン用のブドウの皮で染めたバッグを紹介する従業員=南砺市立野原西のトレボー

  ●環境に優しく/12日、染色体験

 南砺市立野原西のワイン醸造・販売のトレボーは、赤ワイン用のブドウの皮から出る色素で染めたトートバッグの制作を始めた。ブドウを搾った際、大量に出る搾りかすを活用し、上品なピンク色のオリジナル製品に仕上げた。12日の新酒イベントで染色体験のワークショップを開き、環境に配慮した取り組みを紹介する。

 バッグは縦33センチ横34センチ厚さ10センチの布製。A4サイズ以上の書類を持ち運びできる。これまで白色で、同社のロゴがプリントされたトートバッグのみを販売してきたが、ピンク色に染めることで2種類に増やした。

 今年は天候に恵まれ、ブドウの収獲量が昨年の2倍となる33トンに増えた。これまで皮などの搾りかすは畑の肥料にしてきたが、新しい活用方法を検討し、染め物に使用することにした。

 バッグは白色の製品を洗った後、搾りかすに湯を加えて色素を抽出し、浸して染める。ピンク色が、色落ちしないよう別の液体で定着させるという。

 バッグはピンク色が1100円、白色は550円。同社は「赤ワイン用ブドウの搾りかすは今年2トン以上出てており、イベントでも活用したい」としている。

© 株式会社北國新聞社