熱海“騒音トラブル殺人”裁判 検察は被告の男に懲役15年を求刑(地裁沼津支部)

2022年9月、静岡・熱海市のアパートで男性を刃物で刺して死亡させ殺人の罪に問われている男に、検察は9日、懲役15年を求刑しました。

殺人の罪に問われているのは、熱海市渚町の無職の男(25)です。起訴状などによりますと、男は2022年9月6日、熱海市のアパートで騒音トラブルのもつれから、上の階を訪れていた三島市の当時36歳の男性を果物ナイフで4回に渡って突き刺して死亡させたものです。

9日に開かれた論告求刑公判で、検察側は「被害者に対し果物ナイフで4か所刺したことは積極的な殺意がある」などとして、懲役15年を求刑しました。男は裁判の最後に涙ながらに「傷つけるつもりはなかった、心より深くお詫び申し上げます」と、深々と一礼しました。

弁護側は男が救命措置を行っていることや、歩行に支障が出る持病があることから、殴りかかってきた被害者を意図せず刺した正当防衛だとして無罪を求めています。判決は11月21日に言い渡されます。

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