国の研修資料に差別的記載 外部講師作成、国交相陳謝

 国土交通省の職員らを対象とした研修資料に「対応が困難と思われるクレーマーのタイプ」として「発達障害(アスペルガー)」「軽度の人格障がい(不安神経症、パラノイア)」などと記載していたことが9日、分かった。外部講師が作成した。同日の参院国交委員会で、れいわ新選組の木村英子氏が差別的記載と指摘。斉藤鉄夫国交相は「差別を助長しかねず大変遺憾」とし、改善と再発防止を指示した。

 国交省や木村氏によると、差別的記載が確認されたのは2021年の研修資料で、主に国交省の職員向けに研修を実施する「国土交通大学校」(東京)で使用された。11年から行政相談への対応研修を任せていた外部講師が作っていた。

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