被爆後 復旧した1950年代の姿を再現 旧日本銀行広島支店「平和の尊さを感じて」

国の重要文化財指定を目指す、被爆建物の旧日本銀行広島支店が改修工事を終え、9日に開館しました。

戦前の1936年に建てられた旧日本銀行広島支店は、爆心地からおよそ380メートルの位置にあります。

原爆の爆風で窓枠やシャッターなどは吹き飛ばされましたが、建物の倒壊は免れました。館内には、爆風で吹き飛ばされた窓ガラスの破片など、当時の傷跡も残っています。

広島市は、国の重要文化財指定に向け、2022年3月から、およそ1年半かけて改修工事を行いました。

担当者
「いまの状態は、古い木目塗装と新しい木目塗装が混在している」

工事では、壁や柱の色調をクリーム色にするなど、被爆後、復旧した1950年代の姿が再現されていて、ヒロシマの復興を感じてもらいたいとしています。

広島市文化振興課 横山徹也 課長
「ぜひ多くの人に来てもらって、建物の歴史を知ってもらって、平和の尊さを感じてもらえたら」

施設は、年末年始をのぞき、無料で見学できます。

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