誘拐されていたルイス・ディアスの父親が9日に解放! 事件発生から12日を経て無事が確認

父親の解放という朗報が届いたルイス・ディアス[写真:Getty Images]

民族解放軍(ELN)に誘拐されていたリバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスの父親が無事に解放された。イギリス『BBC』が伝えている。
【動画】軍のヘリコプターから降りた直後のルイス・マヌエル・ディアスさん

コロンビアの地元警察および地元メディアによると、9日にディアスの父親であるルイス・マヌエル・ディアスさんがELNに解放されたという。

同氏は軍のヘリコプターでバジェドゥパル市に移動し、そこで健康診断を受けた後、家族の元に帰る予定だという。

また、コロンビアサッカー連盟(FCF)も前述の報道を認めている。

事件は10月28日に発生。コロンビア北部のバランカスでディアスの父親であるルイス・マヌエル・ディアスさん、母親のシレニス・マルランダさんがガソリンスタンドで車を止められ、銃を突きつけられた状態でバイクに乗った武装集団に誘拐された。

警察が捜索して迫ったなか、母のマルランダさんは、28日の夜に救出。車の中に取り残されたものの、ルイス・マヌエル・ディアスさんはそのまま連れ去られてしまった。

その後、コロンビア政府は2日、ルイス・ディアスの両親が誘拐された事件に関して、1965年に設立された革命政府樹立を唱える親キューバ、反米及びマルクス・レーニン主義の反政府武装組織であるELNの関与を認めていた。

政府和平代表団によるELNとの交渉において同組織はできるだけ早いディアス父親の解放の意向を示したが、地域内にコロンビア治安部隊が駐留しているため解放が妨げられているとして、解放の延期を発表していた。

しかし、粘り強い交渉が最終的に実り、ルイス・マヌエル・ディアスさんは事件発生から12日後に無事解放に至った。

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