落ち葉と雨で車輪が空転…JR芸備線と福塩線に遅れ 6日に山陽線「セノハチ」で発生したばかり JR西日本は「対策を検討したい」

JR芸備線と福塩線で10日朝、列車の車輪が空転し、遅れが生じました。

JR西日本によりますと、10日午前5時40分頃、芸備線の東城~野馳間を走行していた列車の運転士から「車輪が空回りして速度が上がらない」と広島指令所に連絡がありました。原因はレール上に落ち葉があったほか、雨で濡れていたためとみられています。この影響で芸備線では、上下線あわせて5本の列車に最大70分の遅れが生じ、およそ60人に影響がありました。

また、福塩線の吉舎~備後安田間でも10日午前5時50分頃、同じように落ち葉と雨による車輪の空転が発生。上下線あわせて4本の列車に最大67分の遅れが生じ、およそ20人に影響がありました。

全国有数の急こう配で知られる山陽線の瀬野~八本松間=通称「セノハチ」でも6日、同様に車輪の空転が発生。山陽線や呉線など一部区間の上下線あわせて77本の列車が運休するなどして、およそ2万5000人に影響があったばかりです。

JR西日本は「落ち葉と雨による車輪の空転は、この時期に例年発生する事象ではあるものの、対策を検討していきたい」と話しています。

© 株式会社中国放送