デニーロ氏の制作会社が性差別 米、1.9億円賠償命令

ロバート・デニーロさん(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】ニューヨークの連邦地裁の陪審は9日、米俳優ロバート・デニーロさん(80)の元個人秘書の女性(41)に対する性差別などがあったとして、女性が勤務していたデニーロさんの制作会社に約126万ドル(約1億9千万円)の損害賠償を命じる決定を下した。米メディアが伝えた。

 女性は2008~19年、秘書として働いた。デニーロ氏に性差別的な言葉で叱責されたり、副社長になっても家事手伝いのような仕事ばかり押しつけられたりしたと訴えていた。うつの症状に苦しみ、会社を辞任後も再就職できていないという。

 デニーロさん自身は訴訟の被告ではないが、2週間の審理で証言台に立った。

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