ラピダス支援、24年に拠点設立 ベルギー半導体、北海道で

インタビューに応じるimecのルク・ファンデンホーブCEO

 半導体分野で世界的に有名なベルギーの研究機関imec(アイメック)のルク・ファンデンホーブ最高経営責任者(CEO)は10日までに共同通信のインタビューに応じ、次世代半導体の国産化を目指すラピダスを支援するため、2024年に北海道に拠点を設立する計画を明らかにした。千歳市に建つ工場の周辺に設け、人員は数十人規模となる見込みだ。

 ファンデンホーブ氏は「ラピダスがチームを立ち上げる手助けをする。24年のどこかで計画は具体化する」と述べた。日本政府や北海道からの資金援助に期待感を示し、「支援(内容)によって拠点の規模やスピード感が決まる」と指摘した。

 ラピダスは回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の最先端半導体の生産を目指す。25年に試作ラインを稼働させ、27年に量産を始める考えだが、技術的なハードルは高く、米IBMとも連携する。

 アイメックは、半導体の微細化に欠かせない極端紫外線(EUV)露光装置に強みを持つ。装置を導入するラピダスの技術者育成などを支える。

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