使わなくなった子供服やカバンを回収し無料譲渡 70~160㎝の300着、福井県で循環プロジェクト「Kift(キフト)」始動

寄付された子ども服。必要な人に無償で譲る=福井県敦賀市相生町のHATARAKU

 使わなくなった子ども服やかばん、帽子などを寄付してもらい、次の人に贈って使ってもらう敦賀市モノ循環プロジェクト「kift(キフト)」が始動した。福井県敦賀市市相生町の福祉事業所「HATARAKU」に、子どもの成長に従って着られなくなり寄付されたシャツやズボン、ジャンパーなどが所狭しと並べられ、希望者は無料で譲り受けることができる。担当者は「処分するのではなく、必要としている人に次々とモノがつながっていくサービスになれば」と話している。

 「HATARAKU」では県内では珍しい子ども靴のサブスクリプション(定額制)サービスや、全国各地の冷凍パン販売などを展開。運営するSpaaace合同会社代表社員の三宅史也さん(37)が「子育ての悩みの一つに、子どもの成長が早く、すぐにサイズが合わなくなる問題がある。不要になった子ども服などを寄付してもらい、次の人に使ってもらう仕組みができたら」と事業所の一角で10月下旬からサービスを開始した。

 子ども服などの回収ボックスと陳列場所を設け、必要な人に自由に選んで持って帰ってもらう仕組み。サービス名「kift」は「寄付」と贈り物を意味する「GIFT(ギフト)」から名付けた。0~12歳の洋服などが対象で、寄付された約300着が70~160センチのサイズで分類されて並べられている。

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 三宅さんは「まだまだ使えるのに、あげる人がいないから処分するのではもったいない。もったいないを無くして、必要な人に必要なものが届くようになったらうれしい」と話している。

 回収ボックスは現在、同店の店頭の一つしかないが「回収ボックスを増やしたい。将来的には市内10カ所の設置を目指したい」と三宅さん。ボックス制作費の寄付も募っている。

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 問い合わせはHATARAKU=電話0770-47-5990。

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