「がむしゃらに努力することは悪くない」 滋賀・高島で高校生向けに将来の生き方指南

「ワークライフ ストーリー エキスポ」で漫画家の古本ゆうやさん(右)の話に聞き入る生徒たち(高島市今津町のホテル)

 滋賀県高島市はこのほど、高島高と安曇川高の1年生を対象に、市内で働いて生活する大人から将来の生き方などを学んでもらう催し「ワークライフストーリーエキスポ」を市内のホテルで開き、生徒たちは先輩たちの話に熱心に聞き入った。

 「働きたい仕事がない」などの理由で若者が流出する状況が深刻となる中、生徒に地元へ愛着を持ってもらうきっかけにしてもらおうと、同市が2017年から開いている。

 両校の生徒約250人が参加。市内の建築業やサービス業、福祉、消防、自衛隊など26の事業所や個人のブースが並んだ。

 同市マキノ町出身で地元を拠点に活動する漫画家の古本ゆうやさん(31)が初参加し「今はリモートが普及し、地方にいながら仕事ができる」と説明し「がむしゃらに努力することは悪くない」と話した。聞き入った高島高の生徒(16)は「自分に正直になればかなうということを学んだ」と笑顔で話していた。

 ほかにも、高島市消防本部の若手職員が「今は何になりたいか分からなくても焦らないで」と呼び掛けたり、病院勤務の社会福祉士が病院内の多様な仕事を説明したりする場面があり、生徒たちは熱心にメモを取っていた。

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