好調スターリング選外の理由をイングランド代表指揮官が説明 「今のチームには本当に満足」

イングランド代表から遠のいているスターリング[写真:Getty Images]

イングランド代表指揮官のガレス・サウスゲイト監督がチェルシーのFWラヒーム・スターリングを選外とした理由について語った。イギリス『メトロ』が伝えた。

すでにユーロ2024本戦出場を決めている中、今月17日にマルタ代表、20日に北マケドニア代表と対戦するイングランド。9日にはその2試合に向けた25名の招集メンバーが発表されたが、そこにスターリングの名前は含まれていなかった。

チェルシー在籍2年目の今シーズンは好調を維持しているスターリングだが、昨秋のカタール・ワールドカップ以降は選外が続く。サウスゲイト監督はパフォーマンスに問題があるわけではないと説明した。

「ラヒームだけでなく、チームにいない他の選手に対してもドアは100%開いている」

「我々は彼のクオリティやキャラクターについて改めて知る必要がない。彼はここ数年続けてきた旅に欠かせない存在だった」

「チームは本当に良いプレーを見せているし、この前のイタリア代表戦では格別な勝利を収めた。誰を外せばいいんだ?」

「いいや(スターリングとの関係は壊れていない)。彼は3月と6月に起用できなかった。我々は良いスタートを切ったし、6月のパフォーマンスも素晴らしかったから、そのメンバーを継続した。あまりメンバー変更を行っていないのは意図してのことだ」

「ラヒームも活気を取り戻したように見えるが、(今の)チームには本当に満足している」

また、サウスゲイト監督はポジション争いのレベルの高さにも言及。選出したFWジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)に加え、フル代表未経験のFWアンソニー・ゴードン(ニューカッスル)やMFコール・パーマー(チェルシー)の活躍に触れた。

「(スターリングに)メッセージを送りたいわけではない。ピッチのどこよりも競争が激しいポジションだ」

「ジャロッド・ボーウェンを見てみると、今シーズン7ゴールを決めているし、アンソニー・ゴードンはニューカッスルで非常に良いプレーをしている。コール・パーマーも良いプレーを見せ始めている」

「そこには変わりゆく風景がある。最初の頃は、ウイングのポジションを用意するほどウインガーの層が厚くなかった」

「ウインガーとはタイプの異なるアダム・ララーナがいて、マーカス・ラッシュフォードやラヒームもいたが、チームをリフレッシュできるほどの層の厚さはなかった。それがロシア(・ワールドカップ)に行くまでの長い期間、ウイングバックを用いた理由だ」

「今はそこにより厚みが出ている。おそらく他のどのポジションよりも層が厚い。疑問があるのもわかるが、それが現状だ」

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