尾道高校ラグビー部 全国優勝目指して いざ県大会へ

去年は惜しくも、全国ベスト16に終わった尾道高校ラグビー部。今年は、らに新たな練習を取り入れて、戦力も充実しました。県大会初戦は12日。いよいよ全国制覇への道が始まります。

尾道高校ラグビー部 田中春助 監督
「最後まで必ず維持する。ゲームは60分かも知らんけど120分、自分たちの集中力と自分たちがやらなければならない方向性をしっかり持って進めていく」

尾道高校ラグビー部の練習は、午後5時から7時のわずか2時間だけ。就任5年目を迎える田中監督は練習から常に集中することを97人の部員全員に課しています。

田中春助監督
「かなり順調だと思ってます。フォワードもバックスも。仕上がりとしてはいいかなと思います」

この日は3班に分かれ、40分単位で次々と効率的にメニューをこなします。レギュラークラスのA班は、まず、ウェイトトレーニング。自主トレに任せていた筋トレを去年から全体練習に取り入れました。地味ながら大事な下半身と背中を強化するメニュー。

その効果か、今年のフォワード8人の平均体重は92キロとフィジカル面でも全国トップ4レベルに迫ります。フォワードの一角を担う、広島県出身の太田湊。

太田湊
「入学してきたときは90キロぐらいで今は100キロ越え、10キロぐらい増えました。(魅力は?)体を張ってしんどい分、トライ取った時に15人でスポーツの中でも多いスポーツでその15人で喜びを分かち合えるところです」

田中春助監督
「フィジカルのレベルもアップしていて、少し体も大きいかなと思いますので、迫力と言いますか、今までのラグビーに付加されてレベルが上がってる」

次にA班が取り組むのはスプリント。今年から月に2~3回、専門のスプリントコーチの指導の下、ダッシュ力にも磨きをかけてきました。

佐藤楓斗キャプテン
「スピード一発の切れであったりていうのは、そこのスピードの磨きっいうのは常にやってきました」

田中春助監督
「突破っていうイメージで前に出て行くってパンチが効いたアタックが出来るのかなと思うので」
田中監督が最高のキャプテンという、高校日本代表候補の一人である佐藤楓斗がチームを一つにまとめます。
佐藤楓斗キャプテン
「自分自身の努力も無茶苦茶やってきてますし、自信もありますしそれに、精一杯ついてきてくれる仲間がいるんで、頼もしいチーム。仲間がたくさんいるなと」

尾道の伝統、ボールを動かすラグビーの司令塔・スクラムハーフは二人が競います。まずは、高校日本代表候補でもある竹本悠希。
「グランドをめいいっぱい使って動かすラグビーがあってるんかなと。早い球出しが得意なので相手を動かしてしっかりボールをスペースに運んでトライを狙いたい」

国立大を目指す文武両道の百田桔平。
「チームが落ち込んでいる時に自分も落ち込まずに、そのままチームを引っ張るってところを考えてます」

全員で素早く前へ詰めるシャローディフェンスも健在でラグビーの聖地・花園を見据えます。
去年の花園3回戦での惜敗が原動力という佐藤キャプテンの目標は・・・
佐藤キャプテン
「花園優勝です。もうコレです。(自信は?)あります、めちゃくちゃ」

進化し続ける尾道高校ラグビー部。花園を目指す全国高校ラグビーの県予選準決勝は12日(日)。尾道高校は安芸南高校と、崇徳高校対広島工業で争われ、19日(日)に決勝が行われます。
RCCテレビでは23日(木)の深夜1時9分~「第103回全国高校ラグビー広島県予選決勝戦ダイジェスト」として放送します。

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