アミュ長崎新館オープン 4万7000人来館 長崎駅周辺再開発、大きな節目

開業セレモニーでは仲里依紗さんのビデオメッセージを多くの人々が見詰めた=長崎市尾上町、JR長崎駅かもめ広場

 長崎市に新たなトレンドを生み出す拠点として、JR長崎駅ビルの「アミュプラザ長崎新館」(尾上町)が10日、正式にオープンした。運営会社JR長崎シティによると、初日は記念割引セールも始まり約4万7千人が来館。昨年秋の西九州新幹線開業に続き、長崎駅周辺再開発は大きな節目を迎えた。
 新装した「かもめ広場」で開業セレモニーがあり、JR九州の古宮洋二社長は「たくさんの店をそろえ、おかげさまでオープンできた。地元の方とも連携し長崎市を元気にしていきたい」とあいさつ。スペシャルアンバサダーに就いた本県出身俳優、仲里依紗さんや大石賢吾知事らがビデオメッセージを寄せ、知事は「新駅ビルで約1600人の雇用が生まれる。産業振興に大きく貢献している」と謝辞を述べた。関係者がテープカットをすると、会場は拍手に包まれた。
 館外に計約600人の行列ができ、予定より30分早い午前9時半に開店。古宮社長らが「いらっしゃいませ」と出迎えた。北欧雑貨店「フライング タイガー コペンハーゲン」は先着100人限定の菓子などの詰め合わせが15分で完売。ボディーケア商品を扱う「サボン」はレジ待ちで常時10人以上の列ができた。
 竹下京子さん(54)、京香さん(26)親子は化粧品など計10万円以上購入した。「待望のオープン。今までなかった店がたくさんあってうれしい」と満足そうに話した。
 新駅ビルは地上13階建て。アミュ新館は1~4階と5階の一部で営業面積は約2万1700平方メートル。テナント数は県内初出店を含む86店舗。新館5~6階のオフィスゾーンにはコワーキングスペース「Q」などが入居している。7階以上の「長崎マリオットホテル」は2024年初頭に開業を予定する。

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