アミュ長崎新館、9日にプレオープン 出入り口に行列、買い物客「待ち望んでいた」 

買い物客でにぎわう「リンツ ショコラ ブティック」=アミュプラザ長崎新館

 JR長崎駅ビルの商業施設「アミュプラザ長崎新館」(長崎県長崎市尾上町)が9日、プレオープン。最新情報に敏感な市民らが駆けつけ、各店舗のスタッフも張り切って出迎えた。
 出入り口には計約300人(JR長崎シティ発表)の行列ができた。先頭に並んだ西彼長与町の岩瀬美穂子さん(38)は「待ち望んでいた。洋服と楽器を見たい」。正午の開店時間が15分前倒しされ、スマートフォンで動画を撮りながら入店する人もいた。
 チョコレートの量り売りが人気のスイス発「リンツ ショコラ ブティック」はひときわ混雑した。「予想以上。レジ打ちが追いつかない」と店員はうれしい悲鳴を上げていた。
 昼休み中に職場を出てきた永田佑梨さん(22)は「今日は見るだけ。今まで長崎に無かった店がたくさんあるので、休みの日にまた来たい」と声を弾ませた。
 屋上庭園でくつろいだり、キッズスペースで子どもを遊ばせたりする人も。長崎市扇町の小林秀勝さん(79)、せい子さん(79)夫婦は「緑がすてきでゆっくりできる」、7カ月の娘を連れた同市稲佐町の立花愛さん(29)は「一つ一つのテナントが広く、遊べる場所もあるので子どもと過ごしやすい」と笑顔で話した。

子どもたちが楽しむキッズスペース=アミュプラザ長崎新館

 スタッフも準備万端だ。セレクトショップ「ジャーナル スタンダード」の濱﨑敦也さん(26)は、転職して初めてアパレル業界に挑戦。「研修を4カ月間積んだ。ブランドを知ってもらえるように頑張りたい」と意気込む。通販サイトの実店舗「ウサギオンラインストア」の女性店長は、客層を見て「長崎に坂が多いから」とヒールの高い靴よりスニーカーを手前に陳列し直した。
 正式オープンは10日午前10時。本館、長崎街道かもめ市場も含めた各店舗で、記念品の提供や割引セールをする。

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