ホルモン焼きや韓国料理、おばんざい…えちぜん鉄道高架下に屋台村計画 福井駅北側、2024年1月中旬オープン

「ふくい屋台村」の開業が予定されているえちぜん鉄道高架下=福井県福井市日之出1丁目から撮影

 福井県福井市のえちぜん鉄道福井駅北側の高架下で屋台村をつくる計画が進んでいる。民間主導による気軽で本格的な飲食の提供を目指しており、来年1月中旬のオープンを予定。同市中心市街地のにぎわいづくりに寄与しそうだ。

 屋台村の予定地は同市大手2丁目で、北陸電力福井支店の斜め向かいの高架下。飲食店経営のYOSHI(福井市丸山1丁目、鈴木義之社長)が330平方メートルほどの敷地に、屋内で飲食できる十数平方メートルの簡易的な建物10棟とトイレを整備する。1店舗当たりの客席数は8~12席程度を想定。YOSHIがテナントに店舗を貸す形態で、営業時間は各テナントが決めるが、深夜0時に完全閉店となる。

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 ホルモン焼きや韓国屋台、おばんざいなど5店舗の出店が既に決定。「屋台でもクオリティーにこだわり、安くていいものを提供する酒場を目指す」と鈴木社長。店舗同士で情報共有し仕入れの効率化に取り組むほか、電車利用者への特典も考えていきたいとしている。現在は店舗選定とインフラ整備工事の準備を進めている。

 屋台村が目指すのは「昭和と令和の融合」。個室を売りにする居酒屋が県内でも増える中、鈴木社長は「昔ながらの高架下の飲み屋のような、肩と肩が触れあう距離で横の人たちとも仲良くなれる雰囲気の空間をつくりたい」とし、「新幹線が延伸されるが、屋台村は特に地元の人たちに親しんでもらいたい」と話している。出店希望者を募っており、詳細はインスタグラムの「ふくい屋台村」から。

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