藤枝東“3度目の正直”ならず…「相手が上だった」「2番じゃ駄目」選手・監督コメント【高校サッカー選手権静岡県大会】

全国高校サッカー選手権静岡県大会の決勝が11日、エコパスタジアムで行われました。3年連続で決勝に駒を進めた藤枝東は1−2で静岡学園に敗れ、8年ぶり26度目の全国出場はなりませんでした。試合後、報道陣に囲まれた選手や監督は必死に言葉をつなぎました。

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藤枝東は立ち上がりこそ防戦一方を強いられましたが、徐々にペースをつかむと、0−1の前半29分、カウンターからMF江口立樹(清水ジュニアユース出身)のクロスをFW植野悠斗(FC東京むさし出身)が頭で押し込んで同点に。最後まで果敢にゴールに迫りました。

⚽FW⑯植野悠斗(3年)
「後半の入りの、決めるべき時間帯で決められなかったのが敗因だと思う。守備陣は最後まで粘ってくれたので、攻撃陣があと2点取りたかった。最初はビルドアップのミスで押し込まれたが、1点取られても『ここで崩れずにやろう』という気持ちだった。

(自身の得点シーンは)相手の陣形が崩れていて、カウンターでこぼれ球が来るかなと思っていたら、ちょうど良いところにきたので決めるだけだった。

これからは一般受験で大学に行きたいので、プリンスリーグはやらずに高校はこれで引退する。今年は良いメンバーがそろっていて、努力もしてきたが、それでも静岡学園に勝てなかった。でも、(東京から入学して)自分がサッカーも勉強も頑張ってこられたのは仲間のおかげ。感謝しかない」

⚽MF⑥野田隼太郎主将(3年)
「攻守の切り替えのスピードは自分たちも追求してきたが相手の方が早かったし、守備で粘り強くいこうと意識していたが、相手の力が上手でフリーで打たせてしまった。

2年間、この決勝で悔しい思いをしてきて、今年こそはという気持ちで1年間やってきたので本当に悔しいが、今年はロングボールだけにならないように夏から追求してきて、自分たちがやりたかったことは出せたと思う。決勝でも今までやってきたことを出そうという気持ちだった。

藤枝東はパスサッカーの伝統がある。ロングボールだけでなく、しっかりビルドアップしていくのが藤枝東。後輩たちには失敗してもチャレンジしていってほしい」

⚽鷲巣延圭監督
「ほぼ攻められてはいたが、自分たちのペースの時にもう1点取れていればという悔いは残る。こちらのペースになって1点を返してからは良い形でできたが、もっと良い入りができていたらどっちに転ぶか分からないゲームになったかもしれない。

左の江口が裏を突けるようになってからリズムが出てきた。チャンスは作れていたと思うので、そこを決めるかどうかが全国に行けるかどうかの境目になるのかなと思う。

自分たちの良さを出せた部分はあるが、それを得点につなげるしたたかさが足りていない。選手にはお疲れさまと声を掛けてあげたいが、やっぱり『2番じゃ駄目だ』というところは3年生にも後輩にも意識させたい。1番にならなければ、やっぱり何も変わらない。(3年連続決勝進出の)積み重ねがどこかで花開いてくれればいいなと思うが、勝負強さをつけないと駄目なんだと伝えていきたい」

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