「フューチャー!フューチャー!」がグランプリ 山形国際ムービーフェス表彰式

グランプリに輝き、喜びを語る真鍋海里総監督(手前左)と山本ヨシヒコ監督=山形市・ムービーオンやまがた

 第19回山形国際ムービーフェスティバル(YMF)の表彰式が11日、山形市のムービーオンやまがたで行われた。グランプリには真鍋海里総監督(41)、山本ヨシヒコ監督(44)の「フューチャー!フューチャー!」が輝き、観客賞とのダブル受賞となった。

 映画監督の発掘・育成を目的としたコンペティションには今回296作品の応募があった。ノミネート10作品を映画監督の村川透さん(村山市出身)らが審査し、各賞を決めた。

 「フューチャー!フューチャー!」は想像力豊かなSF好きの女子高生が主人公。未来から来た謎の青年と未来を救うために激走する180日を描いた。山本監督は「見る人を楽しませたいとの気持ちで作った」、真鍋総監督は「想像、妄想することの喜びやパワーを映画を通じて今後も発信していきたい」と喜びを語った。

 審査委員長を務めた村川監督は「足りない所もあるが、素晴らしい才能。きょうのことを忘れず、チャレンジし続けてほしい」と激励した。準グランプリには松本サキ監督の「Shoe Lover」が選ばれた。グランプリと準グランプリ受賞者はスカラシップ制度の対象となり、次回作の企画書が認められれば、製作や配給の支援を受けることができる。

 YMFはきょう12日が最終日でグランプリ作や成島出監督「銀河鉄道の父」、大友啓史監督「レジェンド&バタフライ」などを上映する。また、今回から初めて、U―NEXTで13日からノミネート作のうち5本が配信される。

 他の主な受賞作は次の通り。

 船越英一郎賞(最優秀俳優賞)=高石あかり(―Perfect・Nervous―)▽審査委員特別賞=五時のメロディ(岩田隼之介監督)▽脚本賞=The Right Combination(坂部敬史監督)▽村川透監督賞=KUTSUYA(武田成史監督)▽U―NEXT賞=空と白と波と母(西山裕之監督)

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