全日本シール印刷協同組合連合会が主催する第33回シールラベルコンテストで、精英堂印刷(米沢市、安部幸裕社長)の作品が4年連続で最高賞の経済産業大臣賞に輝いた。最高賞に次ぐ経済産業省商務情報政策局長賞には進和ラベル印刷(上山市、晋道純一社長)の作品が選出された。
精英堂印刷の最高賞受賞は9度目。受賞作は、酒造会社・北雪酒造(新潟県佐渡市)の純米大吟醸「YK35北雪(1.8リットル)」のラベルで、佐渡が「花の島」と呼ばれることにちなみ、波間からは花柄がのぞく。表面に加工を施し、角度を変えると天然記念物のトキが現れる。通常の円形瓶では10センチ四方が一般的なサイズというが、受賞作は縦18センチ横14センチと大きく、形状も複雑だ。難易度の高いデザインを技術力で表現した点が評価された。
進和ラベル印刷は、酒造会社・竹の露(鶴岡市)の純米大吟醸「白露垂珠 ULTRA DIAMOND出羽燦々33」のラベルで受賞した。ホログラム箔を使って、商品名にもあるダイヤモンドの輝きと高級感を印象的に表現した。
コンテストはシール、ラベルの印刷技術を競う目的で毎年開かれており、全国の59社から98点の応募があった。