セーレン車輌資材が回復し売上高、利益とも過去最高 2023年9月中間決算、通期予想を上方修正

セーレン連結中間決算

 セーレン(2023年9月中間・連結) 主力の車輌資材部門の国内事業が回復し、売上高、各利益いずれも中間期としては過去最高となった。通期の業績予想を上方修正し、いずれも過去最高となる見通し。

 けん引役となった自動車内装材などの車輌資材事業は、合成皮革シート材「クオーレ」の販売が堅調。売上高は前年同期比19.8%増の429億8500万円、営業利益も同27.4%増の42億8600万円。海外事業は中国での日系自動車メーカーの販売不振が響き、今年5月に開所したハンガリー工場の経費も先行して増収減益。一方で国内事業は世界的な半導体不足の緩和、上海市のロックダウン(都市封鎖)からの回復により増収増益。営業利益は同8億7600万円増となり、海外の落ち込みを補った。

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 衣料品関連のハイファッション事業は売上高が同1.3%減の104億2400万円、営業利益は同86.9%増の5億8800万円で減収増益。国内では一部百貨店ブランドで新型コロナウイルス禍からの回復が見られ、海外ではタイ工場の機能集約などが利益につながった。

 エレクトロニクス、環境・生活資材、メディカル事業は減益となった。

 通期の業績予想は売上高を50億円、営業利益3億円、経常利益17億円、純利益を9億円それぞれ引き上げた。

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