日銀が13日発表した10月の国内企業物価指数（2020年平均＝100、速報）は前年同月比0.8％上昇の119.1だった。伸び率は9月の2.2％から縮小し、10カ月連続で鈍化した。伸び率が1％を割るのは2年8カ月ぶり。飲食料品は5％近い値上がりが続いたが、ガソリンなど石油・石炭製品の値上がり幅が縮小。電気・都市ガス代などは下がった。
企業物価指数は企業間で取引される商品の価格水準で、家庭が購入するモノやサービスの価格動向を表す消費者物価指数の先行指標となる。
企業が輸入する物品の値動きを示す10月の輸入物価指数は、契約通貨ベースで12.5％下落、円換算で11.7％下落だった。
