本県とタイ交流へ促進 本社8大事業、訪問団の結団式

交流の促進を確認した第2回訪タイミッションの結団式=山形市・山形メディアタワー

 山形新聞、山形放送の今年の8大事業の一つで、県タイ友好協会と共催で実施する「訪タイミッション」の結団式が13日、山形市の山形メディアタワーで行われた。2019年以来2回目の派遣で、新型コロナウイルス感染症の影響で停滞を余儀なくされたタイとの交流を促進させる。

 式には参加予定の45人のうち37人が出席。団長を務める県タイ友好協会長の寒河江浩二県経営者協会長(山形新聞会長・主筆)はあいさつで、昨年11月に日本とタイの関係が包括的戦略的パートナーシップに格上げされたことに触れ、「本県のインバウンド(訪日客)や観光、経済、文化、スポーツなど幅広い分野で交流の発展に弾みがつく訪問としたい」と述べた。

 県タイ友好協会の活動について、コロナ禍でも都内の在日タイ大使館を訪れてシントン・ラーピセートパン駐日大使に県産サクランボ「佐藤錦」や啓翁桜を贈り、コロナ禍収束後の交流再開と、友好関係の発展を働きかけてきたことなども紹介した。引き続き、団員の自己紹介後、全行程をコーディネートする山新観光の担当者が旅程を説明した。

 一行は28日に渡航。バンコクでは現地の日本企業や政府関係者、バンコク県人会との交流レセプションに臨み、タイ政府観光庁を訪れる。第二の都市チェンマイでは山形新聞、山形放送が提唱する「最上川さくら回廊」の海外版として桜を植樹する。12月2日に帰国する。

 取材のため山形新聞報道部の佐藤裕樹主任と山形放送報道部の穂積佳明記者が同行する。

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