韓国のサムスン電子は13日、IT大手のネイバー傘下でクラウドサービスなどを手がけるネイバークラウドと国内外の未来型インテリジェンスオフィスビル事業に関する業務提携を交わしたと発表した。企業間取引(BtoB)を拡大して事業成長を図る狙いだ。
サムスン電子は自社のモノのインターネット(IoT)プラットフォーム「スマートシングス」や第5世代(5G)移動通信システムなど最新の技術と、京畿道城南市にあるネイバーの新社屋に適用されているネイバークラウドのソリューションを連動して、BtoB顧客を対象に統合ソリューションを提供するための商品を発売する計画だ。
両社の提携により、サムスン電子はオフィスビル内の全ての機器、ソリューション、サービスを連動して、デバイス・ソリューション・サービスを効率的に統合管理することでスマートな「カームテクノロジー」の実現を目指す。カームテクノロジーとは、ユーザーが無意識的に活用できるテクノロジーのこと。
とりわけ、ビルマネジメントシステム(BMS)の単純な制御にとどまらず、ユーザー中心に拡張してビルの統合制御、エネルギーやセキュリティーの管理などができる未来型のインテリジェンスオフィスビルのためのトータルプラットフォームを構築する。
■海外進出も視野に
両社は今回の提携を皮切りに、BtoB顧客を対象とした特化パッケージの商品化や、共同営業に向けたワーキンググループの発足などを通じて協力を強化していく方針だ。まずは国内のオフィスビルにソリューションを適用した後、海外進出も推進する。