菓子と益子焼、セットの土産開発 ましこラボと地元事業者 定番化で観光誘客へ

ましこラボが地元事業者と共同で作った「クッキーと白鳥の器」

 【益子】観光庁の観光地域づくり候補法人(候補DMO)「ましこラボ」は、町内の事業者と共同で菓子と益子焼をセットにした土産「クッキーと白鳥の器」を開発した。益子を代表する定番土産として打ち出し、観光誘客を図る。試験販売のクラウドファンディング(CF)の支援額も目標の100万円を超える好調ぶりだ。

 クッキーの味はプレーン、和三盆、ココナツなど10種類で、町内産の米粉と塙の薄羽養鶏場の卵を使い、道の駅ましこが管理する加工施設で作る。冠の黄色や内底面の模様が特徴的な白鳥の器(縦約13.5センチ、横18センチ、高さ4センチ)は、果物や動物といったモチーフの陶器で全国にファンを持つ益子のよしざわ窯が手がけた。

 同法人の担当者は「観光誘客の仕掛け作りのためにも、訴求力を高める、地域の特徴的な土産が必要と考えた」と話す。

 先月末に始めた事前予約のCFでは、クッキーと器単独で5400円、ほかに地元のコーヒーやイチゴ、ホテルの宿泊などを組み合わせた最高15万円までのリターンを用意し、商品製造などの資金を募っている。14日現在、支援者は155人に上り、関心の高さに手応えを得ている。

 同法人が運営する町公式観光インスタグラムのフォロワー数は、全国の自治体で屈指の3万5千人を誇る。拡散力を生かし、新土産を全国の益子焼ファンや、町が拠点を構える、東京都・渋谷駅直結のビル内の施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」の関係者にPRし、益子への来訪を促す。

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