「パ・リーグへ」「やっぱりさみしい」広島カープ “天才” 西川龍馬 FA権行使を表明 街で聞くと…

広島カープの 西川龍馬 選手が14日、フリーエージェント権の行使を表明しました。

広島カープ 西川龍馬 選手
「先ほど、申請書を球団の方に提出しました。挑戦したいというのがあって、そのことを正直に常務と監督の方に伝えて…」

去就が注目されていたカープの西川龍馬が、FA権行使可能期間最終日の14日、球団事務所を訪れ、FA権行使の申請書類を提出しました。

西川龍馬 選手
「(新井貴浩 監督に)『直接会って話がしたいです』って言って日南まで行って監督の部屋で話をしました。監督からももちろん『一緒にこの先もやりたい』と言われましたけど、そこもぼくの気持ちもしっかり伝えて、お互い納得した形で話は終えました。今はちょっとすっきりしています」

28歳の西川は大阪府出身で、福井県の敦賀気比高校から社会人野球の王子に入社。2015年、ドラフト5位でカープの指名を受け、プロ入りすると、ルーキーイヤーから天才的なバットコントロールを武器に開幕1軍入りを果たします。

4年目の2019年には外野手に転向し、レギュラーをつかみ取ると、このシーズン、初めて規定打席にも到達しました。昨シーズンにFA権を取得しましたが、行使せずカープに残留。

今シーズンは、背番号を5に変更して臨み、けがで途中離脱はありましたが、109試合に出場し、打率はリーグ2位の.305、56打点とバットで新井カープの2位躍進を支えました。

西川龍馬 選手
「意外とあっという間というか、8年間で宣言すると言ったものの、やっぱりさみしいなという思いが一番ですかね。もう30歳手前ですし、ここから良くなるのか悪くなるのか、自分次第でもあるので。そこで環境を変えて、また新たな自分探しができたらなと思っています。『行くならパ・リーグでやってみたいです』って言って、セ・リーグとパ・リーグで野球が違うので、少なからずパ・リーグの野球に興味があったので、野球人生は短いので、そっちの方でもプレイしたいというふうに思いました」

西川に対しては、出身地・大阪に拠点を置くオリックスや、自主トレで弟子入りしている近藤選手が所属するソフトバンクが獲得に興味を示しているといわれており、あさって16日(木)から他球団との交渉が始まります。

西川龍馬 選手
「8年間、超満員でいつも大きい声援をいただいていたので、すごく力になりましたし、本当に感謝していますし、来年はまだどこでやるかわからないですけど、変わらずカープの応援をしていただいて、ぼくも陰ながらチェックしていますし、応援もしていますし、その中でぼくも負けないようにがんばりたいなと思います」

街の人たちは

50代
「知っています。大好きです。ちょっとショックだけど、がんばったぶんの獲得したので、しょうかないかなとは思います。だけど、どこに行っても応援しようかなって。なんか、もう想像していたので夜、寝られなかったですね。速報を見て。速報というかSNSで見て…」

孫(6歳)
― 誰が好き?
「龍馬!

― 違うチームに行きそうなんだけど?
「さみしい」

― どんなところが好きだった?
「全部」

20代
「西川はずっと、けっこう好きだったので悲しいです」

20代
「ことしが2位で雰囲気もよかったので残ってほしいです。けっこう、ずっと長い間、活躍されている選手だったので、みんな悲しいと思います」

高校生(軟式野球部)
「ちょっと悲しいです。だいぶカープしんどいですよね、打撃とか。きょうの朝もお父さんと言っていました。『FA執行したらやばいよね』って会話をしてたんですけど」

70代
「びっくりしたけど、パ・リーグに行きたいって。だったら自分の思った通りにした方がいいんじゃないかなと思う」

30代
「残念な気持ちもあるけど、がんばってくださいって思っています。いろんな選手が変わってもいいチームでいてほしいなと思います」

© 株式会社中国放送