インフルエンザ患者急増 今年は“胃腸炎”の症状も 専門家「患者さんがあまりにも多いから…」

東海地方の今年のインフルエンザの患者数です。まず10月に入ってから急増して、
10月30日から11月5日までの期間では1定点当たり、愛知県は34.62人、岐阜県は24.49人、三重県では18.79人となっています。

愛知県では既に警報レベルを超えていて、岐阜県と三重県でも急増している状況です。

今年はどうやら胃腸炎の症状を訴える人も多いということなんです。なぜなんでしょうか。

感染者を見てみますと、やはり10代、10代中盤ぐらいまでが多いんですよね。そのあたりの事情を小児医療の専門家に伺いました。あいち小児保健医療総合センターの伊藤友弥医師です。

まず、インフルエンザには主にはA型ウイルスとB型ウイルスがあり、A型ウイルスは、発熱・頭痛・のどの痛み・関節痛などおなじみの症状ですよね。今はこちらが主流です。
B型ウイルスはA型とほぼ同じ症状なんですが、よく言われているのは、お腹の症状がB型ウイルスだと出やすいということなんですね。

今はこのA型が主流ではあるんですけども、なぜこのA型でお腹の症状が出るの?ということなんですけども、伊藤先生はこのように言ってました。

今はインフルエンザの患者さんが非常に多いので、その中で一定数、胃腸炎の症状が出る人もいるのではないかということなんですね。A型ウイルスが主流なんだけども、患者さんがあまりにも多いから、胃腸炎の症状が出る人も一定数いるんではないかということなんですね。

とにかくちょっと例年とは違うようなペースで流行しているからこそ、いろんな症状を訴える方がいる。

お腹の症状ももしかしたらこれ、インフルエンザだと思って、疑うことも必要かもしれません。伊藤医師に聞いたんですけども、現場では、実はインフルエンザ脳症の患者さんもお子さんでいたということです。つまり、重症化している患者さんもいるということなんですね。

そういう意味では、インフルエンザを甘く見ずに、感染したら、もしかしたら重症化する恐れもあるんだということを心に刻んで、感染しないような対策をしっかりしていただければと思います。

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