「ワンコの年齢と自分のライフステージのマッチングも大事」“小さな命”を守りたい…犬の保護・譲渡施設が浜松市にオープン

日本中の犬の命を守りたい。そんな願いをかなえるための施設が浜松市でオープンしました。つらい過去を持つ犬とやさしい飼い主をマッチングさせるのが目的の施設です。

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思い思いにくつろぐ犬たち…9割が元野犬、残りの1割も飼育放棄など、虐待行為を受けていた犬たちです。

<尋ねた人>
「かわいい子ばっかね、個性があって」
「全然おとなしいじゃないですか、ねえ。人懐っこそうな」

浜松市天竜区の天竜二俣駅近くに11月オープンしたのは、処分される前の犬を保護し、譲渡も行う「ピースワンコ・ジャパン浜松譲渡センター」です。

この施設を運営するNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」は、これまでに全国で約4,000匹の犬の譲渡を実現させてきました。

<浜松譲渡センター 立崎真紀さん>
「浜松市は、もともとワンコを飼育している人がすごく多い地域と言われていまして、ワンコたちにやさしい方が多い地域なのかなということで、(日本の)真ん中で静岡県で、浜松でと、ここを選ばせていただきました」

「浜松譲渡センター」では、犬の引き取りたいと希望する人がドックランの中でのびのび過ごす犬たちと直接触れ合うことで、性格や特徴を深く知ることができます。

<職員から説明を受ける希望者>
「ワンコの年齢と自分のライフステージのマッチングも大事になってきますので」

動物看護士やドッグトレーナーなどの資格を持つ職員が、犬の体調管理を細かく行いながら、引き取りを希望する人とのマッチングを進めます。

<尋ねた人>
「実際に来て見るのは初めてで、イメージよりもずっとよくて、もっと気軽に来てもよいのかなと思いました」

犬と猫の殺処分と譲渡・返却の推移を現したグラフをみると、近年は保護犬への理解も高まり、犬の命を守ろうという人が増えていることが分かります。

この施設でもオープンしてから10日程度で、すでに1000人以上が施設を訪れていて、さっそく譲渡に向けた話が進んでいる保護犬もいるということす。

<浜松譲渡センター 立崎真紀さん>
「ここに来ていただいて、実際にマッチングさせていただく時はスタッフも隣に付き添ってこういう子が合うんじゃないかと提案させていただきながら、よりよいワンコたちとの生活を送れるようにサポートさせていただきます」

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