特産の下駄でユニーク競技「ゲタリンピック」 約30年の歴史に幕 広島・福山

広島県福山市松永地区の特産=げたを使って競技に取り組む「ゲタリンピック」が、およそ30年の歴史に幕を下ろしました。

ゲタリンピックは、福山市松永町一帯を会場に、およそ135年前から地元で生産されてきたげたを使って、走ったり、積み上げたりする競技が行われていました。

重さおよそ1.3トンの巨大なげたをソリに乗せて、引っ張った距離を競う「巨大ゲタさばり」も好評でした。

来場者は2003年にピークの9万人を数えました。近年は新型コロナウイルス禍や台風などで中止が続いていましたが、最後となった2019年も5万人の来場があったということです。

実行委員会は、担い手不足や資金確保の困難さ、JR松永駅周辺が使用しづらくなったことなどを終了の理由として挙げました。

ゲタリンピックで使用したげたなど備品については、処分や譲渡するといった対応を今後、検討していくということです。

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