ドローンを高齢者が操作 都内の観光を楽しむツアー

高齢者施設などに入居していてなかなか遠出できない人たちにも、観光を楽しんでもらおうと、高齢者施設でドローンを使った取り組みが行われました。

江戸川区のカヌー・スラロームセンターの上空を飛ぶ一台のドローン。操縦しているのは、施設からおよそ40キロ、立川市にある高齢者施設の入居者です。こちらは、誰もが旅行を楽しめるよう東京都が企画した観光ツアーで、この日は27人が参加しました。

参加者は、普段はなかなか触れる事がないコントローラーの操作に苦戦しながらも、競技のデモンストレーションを行う選手を追いかけるなど、初めての体験に夢中になっていました。

施設の入居者:「年齢を重ねるに従って、なかなか遠くまで出かけられなくなる。いじってみると臨場感があって楽しいですね、テレビで観戦するのと全然違った」「楽しいです本当に、またやりたい。私なんかもそうですが、先ほどの方は冥土の土産になると。楽しい、皆さん喜んだと思います」

施設の担当者は、観光を楽しむだけでなく、新しいデジタル技術に触れるきっかけになったと話します。

施設担当者:「ご高齢者なので、私たちには主流になっていますが、ドローン、オンライン、バーチャルがいまいち分からないようです。すごく皆さんのいい刺激になったのかなと思う」

東京都は11月28日にドローンで父島を観光するツアーを開催するほか、来年度も誰もが楽しめる旅行の促進を続けていきたいとしています。

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