11月14日(いいとし)の日 高齢でもいきいき!あるアスリートの挑戦

11月14日は語呂合わせで「いい・としの日」です。年齢を重ねてもいきいきと活躍できますように、ということで、アンチエイジングの日に制定されています。今回は「いいとしの日」を象徴するような、1人のアスリートの挑戦を追いました。

10月にスペインで行われたテニス大会で、軽快なネットプレーを見せ、シングルスとダブルスの2冠という快挙を達成した1人の女性選手。黄金に輝く2つのメダルを見せてくれたトップアスリートが、中央区在住の斎藤恵美子さん。その生年月日は…

斎藤さん:「1931年 昭和6年3月13日です」

92歳、現役金メダリストの斎藤さん。さらに、テニスの他にも陸上・短距離走の世界記録を持つ、大谷選手もビックリの二刀流です。100メートル21秒25という、自身が持つ90代女性の世界記録更新を目指し、大会を翌日に控えたこの日も、入念にトレーニングに励みます。

トレーナー「きつい?大丈夫?」斎藤さん「大丈夫」

斎藤さん:「やりがいがあるというか、目標があるので、楽しいというか。目標にむかって一生懸命やろうと思っています」

大会当日、八王子市の陸上競技場に到着した斎藤さん。緊張のため、あまり眠れなかったそうです。

斎藤さん:「2時間ごとに目が覚めちゃって。一生懸命に走ります」

幅広い年齢の選手たちが参加するマスターズ陸上。ランナー同士のガールズトークにも、華が咲きます。

80代の選手:「斎藤さん(の年齢)を抜く、90まで走る。頑張ります」

スタートのタイミングを入念にチェックする斎藤さん。果たして、世界記録の更新なるか?

斎藤さん:「頑張ります」

コーチなど、支えてくれる人や応援してくれる人たちのためにも、悔いのない全力疾走を…。100メートル先のゴールを見つめます。そして、いよいよ、その時が…。

タイムは、25秒70。自身の持つ世界記録には惜しくも届きませんでしたが、見事に大会記録を更新しました。そんな斎藤さんに、一緒に走ったライバルや観客たちから、温かい拍手が送られます。

一緒に走った選手:「すばらしい!目標にします、本当に」
斎藤さん:「本当に、ありがたい事です。きょうまで生きてて。大変幸せに思います」

まさに「いい・としの日」。年齢を重ねてもいきいきと活躍できることを体現する92歳、そんな斎藤さんが、好きな言葉とは?

斎藤さん:「少しでも前に進む、『躍進』っていう言葉です」

斎藤さんの挑戦が続きます。92歳の斎藤さん、元気の秘訣は好き嫌いせず1日3食をしっかり取ること、だそうです。

そして、11月14日は国際連合が定めた「世界糖尿病デー」でもあります。不足することで病気の原因となるインスリンを発見した医師の誕生日だったということで、国連が2006年に認定したものです。

都内各地で糖尿病への正しい理解を呼び掛けようと、国連や空を表すブルーのライトアップが14日まで行われていましたが、その正しい理解とはどういったものか、糖尿病がそもそもどんな病気なのかみていきます。

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために血液中を流れるブドウ糖・血糖が増えてしまう病気です。血糖値が高いまま放置されてしまうと血管が傷つき、心臓病や失明、腎不全など深刻な合併症につながる恐れがあります。

「自分は健康だからあまり関係ない」と思っている人も多いかもしれません。ですが、こんなデータがあります。東京都の推計によりますと、40歳から74歳までの都民約4人に1人が、糖尿病を発症しているかその予備群となっています。

みなさん当てはまってはないでしょうか?「朝食を食べない」「夕飯が遅め」「揚げ物が大好き」「ビールは毎日2本」「忙しくて運動する機会が少ない」こういった人が、糖尿病もしくはそのリスクを抱えている可能性があるということです。

糖尿病は、初期の段階では自覚症状はほとんどなく、気づかないうちに病気が進行している可能性もあるということです。病気にならないための予防が大事ですから、定期的な健診をはじめ、栄養バランスよく飲酒はほどほどにするなど、日々の食事の見直し、そして近所をお散歩する、ちょっとでも階段を使ってみるなど、体を動かすことや睡眠など無理なく続けられる良い習慣を取り入れていきましょう。

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