半沢鶏卵(天童)が創業地・高擶に直営店 17日オープン、平飼い卵やスイーツ主力に

バウムクーヘンをイメージした外観が特徴の高擶テラス=天童市長岡

 鶏卵生産加工販売「半沢鶏卵」(天童市、半沢清彦社長)の新たな直営店「高擶テラス」のグランドオープン(17日)に先立ち、報道機関向け内覧会が14日、同市高擶地区で開かれた。同社直営農場で平飼いした純国産鶏種の卵を「高擶」の名称で新たに販売するほか、この卵を使ったバウムクーヘンとジェラートを主力商品として扱う。焼きたてのバウムクーヘンなどが味わえるカフェも併設した。

 同社創業の地である高擶地区に県内外から観光客を呼び込み、にぎわい創出を図ろうとの狙い。「地域の食と農でしあわせの輪を広げる」をコンセプトに据えており、駐車場で軽トラ市やマルシェを開催して地元農業者の活性化にも貢献したい考えだ。

 同社直営店は、山形市の「いではCOCCO(こっこ)」に次ぐ県内2店舗目。新店舗はバウムクーヘンをイメージした塔屋が印象的な2階建ての建物で、高擶小から南東約300メートルの交差点近くに位置する。

 ブランド卵「高擶」は6個入り1296円など。バウムクーヘン「萌芽(ほうが)」は食感が異なるソフトとハードの2タイプを用意し、いずれも1ホールでソフト1728円、ハード1944円。かつて高擶城本丸があった場所の地名を冠した「楯之内(たてのうち)ジェラート」は、ゴマや枝豆、ラズベリーなど旬の県産食材を使用。1種盛り450円、2種盛り500円。

 営業時間は物販が午前9時~午後5時、カフェが午前10時~午後5時(ラストオーダー午後4時)。不定休。問い合わせは023(664)2211。

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