他のチームから多くのスターを獲得してきたマンチェスター・シティであるが、実はアカデミーも非常に力を入れているクラブ。そこから様々なタレントが輩出されてきた。
ただ、トップチームでタイミング悪く出番が得られなかった選手も多く、彼らは他のクラブでの活躍の場を求めて退団していった。
今回は『Planet Football』から「マンチェスター・シティがグアルディオラ監督の下で売った生え抜き選手TOP5」をご紹介する。
アンヘリーニョ
放出したクラブ:RBライプツィヒ
現所属:ガラタサライ
移籍金:2130万ポンド(およそ39.94億円)
グアルディオラ体制のマンチェスター・シティで売られた生え抜き選手…の中で5位となったのは意外なことにアンヘリーニョであった。
2013年にデポルティーボ・ラ・コルーニャから15歳でマンチェスター・シティのアカデミーに加入し、リザーブチームで若くしてその能力を発揮。左サイドバックとして才能を開花させ、18歳からニューヨーク・シティ、ジローナ、マジョルカへのローン移籍を経験した。
一度PSVアイントホーフェンへ移籍したが買い戻し条項の行使によってマンチェスター・シティに戻り、そして2019年にRBライプツィヒへと移籍。それから2130万ポンドで買い取られている。
ブライム・ディアス
放出したクラブ:レアル・マドリー
現所属:レアル・マドリー
移籍金:2200万ポンド(およそ41.25億円)
4位になったのはブライム・ディアス。マラガの下部組織で育ち「NEXTメッシ」と呼ばれるほどの技術を見せた天才だった。バルセロナとの競合の末、マラガの元指揮官マヌエル・ペジェグリーニが率いていたマンチェスター・シティへの移籍を選択した。
16歳でアカデミーからトップチームへと昇格したが、なかなか出場機会が得られなかったことから2019年に移籍を希望。そしてレアル・マドリーが総額2200万ポンドの移籍金で獲得したという。
その後ACミランへのローン移籍でブレイクを果たすと、今夏レアル・マドリーへと3年ぶりに復帰。途中出場がメインながらもカルロ・アンチェロッティ監督によってコンスタントに出番を与えられている。
ロメオ・ラヴィア
放出したクラブ:サウサンプトン
現所属:チェルシー
移籍金:2250万ポンド(およそ42.19億円)
そして3位は昨季のプレミアリーグで大ブレイクを果たしたMFロメオ・ラヴィア。2020年にベルギーのアンデルレヒトからマンチェスター・シティの下部組織へと加入し、年代別のチームで目覚ましい活躍を見せた。
そして2021年にトップチームへと昇格したものの、さすがにスター揃いの中で継続的な出番は与えられず、次年度にサウサンプトンへと売却されている。
ところがそれから1年後、サウサンプトンでの活躍から価値は急上昇。5800万ポンドもの移籍金でチェルシーへと買い取られることになった。
ケレチ・イヘアナチョ
放出したクラブ:レスター・シティ
現所属:レスター・シティ
移籍金:2500万ポンド(およそ46.88億円)
2013年に行われたU-17ワールドカップで大活躍を見せたストライカー。様々なビッグクラブに狙われる中でマンチェスター・シティへの加入を決め、2014-15シーズンに下部組織へと加入した。
そして次年度のプレシーズンでトップチームに帯同すると、いきなり短い時間で得点を決められるスーパーサブとしての適正が開花。2シーズンの間マンチェスター・シティの貴重なアタッカーとして活躍した。
ただ、スタメンでのプレーを求めた彼は2017年夏にレスター・シティへと新天地を求め、移籍金2500万ポンドで取引された。それからは昔ほどのインパクトを見せてはいないが、昨季5ゴールながらクラブの年間最優秀選手賞を獲得している。
コール・パルマー
放出したクラブ:チェルシー
現所属:チェルシー
移籍金:4250万ポンド(およそ79.69億円)
ダントツとなったのは今夏のマーケットでチェルシーに移籍したコール・パルマー。マンチェスター・シティの下部組織では天才アタッカーと評価されながら、トップチームでは層の厚いポジションだったことから出番が限られていた。
昨季の終盤戦で結果を残したものの移籍を決断し、今夏同じプレミアリーグのチェルシーへ4250万ポンドで買われていった。
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この決断は今のところ彼にとって素晴らしいものになっており、コンスタントに途中出場するなかで活躍を見せ、現在ではすでに欠かせない中心選手に成長している。