国内鉄道事業者初 中国SNSアプリでの地下鉄乗車券販売が開始

日本に訪れた外国人観光客が初めて、新型コロナウイルスが流行する前の同じ月を超えました。外国人観光客の増加を受けて、都内でSNSアプリを使った新たなサービスが始まりました。

日本政府観光局によりますと、先月日本に訪れた外国人観光客の数は、推計で251万6500人と、5ヵ月月連続で200万人を超えました。新型コロナの感染拡大前の2019年10月と比べると、約100.8%の水準で、コロナ感染後で初めて流行前の同月を超えました。こうした外国人旅行者の増加を受け、都内では新たなサービスも…

東京メトロ、都営交通、京成電鉄が発売したのは、SNSアプリWeChatを使った乗車券です。WeChatは中国で広く利用されていて、月間アクティブユーザー数は13億人を超えています。中国では多くの人がWeChatでモバイル決済を使用しています。鉄道各社は中国人観光客の増加を見込み、WeChatでの販売を始めたということです。

記者:「まずWeChatでQRコードをスキャンします。そうすると購入ページが出てきますので、必要事項を入力すると購入することができます」

スマートフォンに表示されたQRコードを駅の券売機にかざすことで、紙の乗車券が発行されます。また、WeChatで購入することにより、通常の窓口で購入するよりも安くなるということです。

都内の中国人観光客にこの新たなサービスについて聞いてみると…

(Q:昨日からWeChatで電車のチケットを買えるようになったことについてどう思いますか?)
「もっと便利になりますね。WeChatは私たちにとってとても便利なので、日本でも普通に使えるようになるともっといいですね」「もちろん(便利です)。WeChatを使う人がとても多いですよ。WeChatで買えるようになったらもちろん便利です。駅で買うと日本語を読めないという言語の壁があるので」

今後、他の路線へのサービス拡大や、紙の乗車券を必要としないQRコードだけでの乗車も検討しているということです。

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