新庄の伝統継承、ミニ山車づくり 日新小児童、来月完成へ

神部明さん(右から2人目)から教わったミニ山車の製作授業=新庄市

 新庄市の日新小(浅井純校長)で15日、ミニ山車(やたい)の製作授業が行われた。新庄山車連盟常任理事の神部明さん(60)=同市鳥越=の指導を受け、3年生95人がそれぞれ個性的な1台を作った。12月上旬までに完成させ、同市のわくわく新庄で展示する予定。

 神部さんは下金沢町若連で山車を製作している。その技術を生かしてミニ山車も作っており、展示会を開くなどしている。3年生は事前にクリスマスなどの季節行事のほか、竜や尾が九つある「九尾の狐(きつね)」といった想像上の動物のイメージ図を描き、製作。ボックスティッシュの土台に、造花や紙粘土で作った動物を貼り付けた。

 佐藤穂華(ほのか)さん(9)は「まつりで見る大きな山車に憧れていた。たくさん飾りをつけて、見て楽しめる作品にしたい」と話した。3年生は1学期末から地域理解の授業として新庄まつりの学習をしている一環で、ミニ山車作りに初めて取り組んだ。

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