トンネル事故、迅速対応図る 鶴岡・山形道、NEXCO東が訓練

高速道路のトンネル内での交通事故対応を確認した訓練=鶴岡市・山形自動車道鶴岡インターチェンジ

 東日本高速道路(NEXCO東日本)鶴岡管理事務所(横田武所長)は15日、鶴岡市の山形自動車道鶴岡インターチェンジ(IC)内駐車場で、トンネル内での事故対応訓練を行い、被害拡大防止に向けて関係機関との連携を確かめた。

 県警高速隊鶴岡分駐隊や同市消防本部など約50人が参加した。山形自動車道の田麦俣トンネル内で乗用車同士が正面衝突し、車両火災が発生した―と想定。後続の大型バス運転手からの通報を受け、同隊や同本部の緊急車両が到着し、交通規制やけが人の搬送、バスの乗客を避難誘導するなど迅速に作業に当たった。炎に見立てた煙に放水し、事故車のレッカー作業なども行った。

 訓練は同事務所が毎年想定を変えて実施しており、今回は今年5月に同トンネル内で発生した死傷事故を受けて行われた。横田所長は「安全安心な高速道路の実現のために、今後も連携していきたい」と話した。

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