サイゼリヤで心肺停止...「絶対に助ける」6人の思い実る 真岡店、店員と客が連携プレーで感謝状

人命救助で表彰された女性6人

 【真岡】レストラン内で倒れ心肺停止となった女性に適切な救命措置をしたとして、芳賀地区広域行政事務組合消防本部は16日、店員と客の女性計6人に感謝状を贈った。

 表彰されたのは「サイゼリヤイオンタウン真岡店」(台町)で働く青谷、日下田雅美(ひげたまさみ)さん(51)と荒町3丁目、都地菜穂子(とじなおこ)さん(45)、客の石島、仁平縁(にへいゆかり)さん(55)、東大島、白滝美菜子(しらたきみなこ)さん(34)、根本、蕎麦田亜季(そばたあき)さん(40)、小林、豊田琴江(とよだことえ)さん(37)。

 本部によると、6月21日午後0時55分ごろ、同店内で60代女性が立ち上がる際、後方に倒れて頭を打ち、意識がなくなっていることに仁平さんが気づいた。

 連絡を受けた日下田さんが119番し、都地さんが気道確保と脈の確認をした。白滝さんはレストランが入るショッピングモール内から自動体外式除細動器(AED)を持ってきて、友人の蕎麦田さん、豊田さんと協力して装着、電気ショックを行うなど、消防が来るまで連携して救命処置した。

 倒れた女性は一命を取り留め、社会復帰した。中三川祐二(なかみかわゆうじ)消防長から感謝状を受け取った6人は、子どもの学校で救命講習を受けた経験などを振り返り、「皆さんと一生懸命にやって、命が助かったと聞き感無量」「絶対助けるんだという思いでみんな一つになっていた」などと喜びを語った。

© 株式会社下野新聞社