新幹線開業前の最後の冬、福井の恐竜ワクワク“冬眠”へ 勝山の長尾山総合公園でモニュメント雪囲い開始

雪囲いが設置された恐竜オブジェ=11月16日、福井県勝山市の長尾山総合公園

 福井県勝山市の長尾山総合公園にある恐竜のオブジェの雪囲い作業が11月16日、始まった。恐竜たちは北陸新幹線の福井県内開業を来年3月に控え冬眠に入り、「もっと多くの人に来てもらえるかな」と期待しながら春を待つ。

 公園を管理するNPO法人恐竜のまち勝山応援隊の職員5人が朝から作業に当たり、園内の出入り口に近い高さ2メートル、長さ4.5メートルのフクイリュウのオブジェの周りには、板を三角形に組み立て高さ3.9メートル、長さ8メートルの囲いを設けた。道路の除雪時に雪をかぶりやすい園路沿いにあるトリケラトプスも今後、雪囲いする。

 園内の屋外アミューズメント施設「かつやまディノパーク」の約90体の恐竜や昆虫のオブジェは、同施設の今シーズンの営業が26日に終わるため、27日以降に雪囲いなど行う。

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 園内の化石発掘体験施設「どきどき恐竜発掘ランド」も27日から冬季休業に入る。発掘ランドは来年3月下旬、ディノパークは同4月上旬の再開を予定している。

 同法人の川尻進理事長は「冬季は恐竜が冬眠するが、来春は北陸新幹線県内開業を控えており、多くの方に恐竜を楽しんでもらえたら」と話した。

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