【竹田】竹田市の城下町を彩る第24回たけた竹灯籠「竹楽(ちくらく)」が17~19日に開かれる。有志や各種団体でつくるNPO法人里山保全竹活用百人会(井上隆理事長)と市の主催。点在する観賞スポットに計約2万本の明かりがともされ、歴史ある町並みを優しく照らす。
竹楽は2000年に始まった。100年計画で里山を保全しようと、市内の放置竹林(総面積約540ヘクタール)のうち毎年約4ヘクタールで伐採。今年も、ボランティアが加わって竹を切り、30~70センチの異なる長さの3本を束ねた灯籠作りに取り組んできた。
約2万本のうち、滝廉太郎記念館前や向(むかえ)丁白壁通りなど8カ所にはそれぞれ千~3千本を置く。広瀬神社や十六羅漢の階段に明かりが並ぶ景色は圧巻。JR豊後竹田駅前には高さ約5メートル、幅約15メートルの竹のオブジェが登場し、開催ムードを盛り上げている。
初日は午後3時半から、十六羅漢前で開会行事。同4時に晩鐘の合図で点火する。火をともす作業は一般客も参加できる。
市城下町交流プラザには地元の食などを楽しめる屋台村を設ける。若手畜産農家らでつくる「はなぐり会」は初めて牛肉の串焼きを販売。竹田で栽培が始まって120周年を迎えるサフランのPRコーナーでは、特製のキムチチゲ鍋や甘酒、茶などを提供する。豊音寺二重門でのメインステージをはじめ、城下町各地でコンサートも。
井上理事長(71)は「紅葉の見頃も重なりそう。日中から竹田を訪れてもらえれば」と呼びかけている。
期間中の午後3~10時は会場周辺の交通を規制。駐車場の市役所、市総合運動公園などと会場を結ぶシャトルバス(小中学生100円、高校生以上200円)を運行する。問い合わせは百人会(0974.63.2638)。