奨学金、利用しやすく 宮古市、来年春から拡充

 岩手県宮古市は2024年4月から、高校や大学などの在学者を対象にした奨学金貸付制度を拡充する。高校生への貸付額を増額し月4万円以内とするほか、世帯収入や学業成績の要件を廃止して利用しやすくした。返済免除の要件は働き方の多様化を踏まえ、同市に住所を置いて働けば就業先の地域を問わない形に変更。子どもたちの進学や夢を支援するとともに、将来的な定住化を期待する。

 応募資格は高校や大学、短大、専門学校などへの修学希望者で、保護者が市内に住所を持つ人。申請時に必要だった世帯収入に関する書類は不要とし、学校の推薦もいらない。

 貸し付けの月額上限は高校4万円、大学・短大・専門学校など8万円、特に授業料が高額な学校に通う「特別奨学生」は16万円。高校生は私立高進学者や下宿生を考慮して月2万円から増額した。入学一時金も受け取れる。

 詳細は市ホームページで確認できる。問い合わせは学校教育課(0193.68.9116)へ。

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