甘酒シャーベット、飲む姿「映える」 芸工大生が新「冷たい名物」、来夏に向け提案

「ひんやり甘酒シャーベット」の企画を提案する東北芸術工科大学生=山形市・同大

 来夏に向け、冷たいラーメン、冷やしシャンプーに続く新たな「冷たい名物」を生み出し、地域活性化につなげようと、東北芸術工科大(山形市)の企画構想学科1年生51人が開発プロジェクトに取り組み、プレゼンテーションが16日、同大で行われた。天童市出身のタレント・ミッチーチェンさんらが審査し、県産米を使った「ひんやり甘酒シャーベット」が1位に選ばれ、今後、商品化に向けて動き出す。

 本県の情報を全国に発信する機会が多いミッチーチェンさんの発案で、企画制作演習の授業として8チームに分かれ10月からアイデアを練ってきた。

 「ひんやり甘酒―」は、人の横顔に見える本県の形のパウチ容器も特徴。容器を持って飲む姿が山形とキスをしているように見え、ミッチーチェンさんは「SNS(交流サイト)で拡散してくれそうだ」などと講評した。今後、県内の酒造メーカーに商品化を提案する予定で、森宥利花さん(19)=仙台市=は「土産品としても県民の健康食品としても定着させたい」と話した。

 ほかにも、将棋の駒の形をした体用で、洗うとひんやりする固形の冷やしせっけんや、出生率や婚姻率の向上を目指し、冷たい足湯やホラー映画を楽しむ「クールな婚活ツアー」といったイベントの案も上位に選ばれた。これらも実現化を目指すという。

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