大統領「黒海で主導権奪還」主張 ウクライナ、穀物輸出継続と強調

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は16日、攻撃によってロシア軍艦船を黒海の東側に移動させ、西側の安全を確保したとして「黒海で主導権を奪い返した」と主張した。西側では独自に設置した航路を通じて穀物輸出が続いていると表明した。黒海沿岸諸国による経済関連会合で述べた。

 ウクライナは最近、クリミア半島のロシア黒海艦隊の艦船や施設への攻撃を拡大。ミサイルや無人艇の攻撃や特殊部隊による奇襲を続けている。東部や南部での地上戦が膠着する中、黒海やクリミアでの戦果をアピールし、停滞ムードを払拭する狙いがありそうだ。

© 一般社団法人共同通信社