書店の中にゴルフ練習場? 広島を基盤とする書店が生き残りをかけ新たな挑戦

国内の書店の数は、この10年で約3割も減少しました。広島を基盤とする書店が、生き残りをかけて新たな挑戦に打って出ました。

■スイングノイズ「バシュッ」

最新鋭のマシンを使い、実際にゴルフ場にいるかのような感覚になれる。手ぶらで気軽に練習できる。ここは、国内で2店舗目となる「ツタヤコンディショニングゴルフ」です。12月のオープンを前に、内覧会が開かれました。目を引くのは、この高性能マシンです。世界240以上のコースでプレーしたかのような体験ができます。コースの傾斜や砂、ラフまで再現されています。

インドアゴルフ練習場が設けられたのは、広島市安佐南区のフタバ図書ツタヤ メガ中筋店の中です。なぜ「書店の中にゴルフ練習場」なのでしょうか。

■土橋社長

「本の文化を守っていきたいが、本だけだと少し世の中的にも苦しくなってきているので、今回フィットネスと並んでゴルフを始めることにしました。」

フタバ図書は2年前、経営が悪化したため事業を譲渡し、現在立て直しを図っています。基幹店である中筋店は10月、家族連れを取り込もうと中古おもちゃ店をオープン。いい兆しを見せています。次の一手として打ったのが、インドアゴルフ練習場。その代わりに、レンタルと中古本のコーナーをやめました。

■土橋社長

「DVDの映像レンタルに関しては(市場規模が)70%なくなっています。早くそういう所から次に行かなくてはならない。」

弱点を成長が見込める分野にシフトしていくことで、事業の柱である書籍販売を支えていく方針です。

■土橋社長

「今の世の中にあった書店の形に進化させていきたいと思っています。」

既成概念に囚われない挑戦は書店の危機を救うナイスショットとなるのか。グランドオープンは12月1日です。

(2023年11月17日放送)

© 広島テレビ放送株式会社