スロベニアとの上位対決制したデンマークが本大会行きを決定!【ユーロ2024予選】

[写真:Getty Images]

ユーロ2024予選グループH第9節のデンマーク代表vsスロベニア代表が17日に行われ、ホームのデンマークが2-1で勝利した。

すでにプレーオフ圏内を確保し、勝ち点19で並ぶグループHの首位攻防戦。逆転での首位通過を狙う2位のデンマークは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するエリクセンとホイルンドの攻撃の中心選手2人を負傷で欠くなかでホームでの勝利を狙った。ヒュルマンド監督はホイビュア、デラネイ、ノアゴーアの3セントラルMFにヴィンドとユスフ・ポウルセンを2トップ配した布陣で臨んだ。

立ち上がりからホームのデンマークが攻勢を仕掛けていく。9分にはメーレのミドルシュートで最初の枠内シュートを記録すると、以降はポウルセンとヴィンドの2トップをシンプルに使った攻撃で幾度か良いシーンを作り出す。

すると、前半半ば過ぎの26分には得意のサイドアタックからゴールをこじ開ける。右サイドを起点とした攻めからボックス左でルーズボールを回収したクリスティアンセンが浮き球のクロスを供給。中央のヴィンドには合わなかったが、ゴール右に飛び込んだメーレのダイレクトシュートがニア下に突き刺さり、両ウイングバックの攻撃参加からの先制点となった。

一方、守勢が続くなかで耐え切れずに失点したスロベニアだが直後に追いつく。30分、ボックス手前右の好位置で得たFKの場面でキッカーのヤンザが壁の上をギリギリで越える見事な左足のシュートを放つと、GKシュマイケルの手をはじいてゴールネットに吸い込まれた。

1-1のタイに戻った試合はここから球際でのバトルがより激しくなる。そのなかでホームのデンマークが引き続き優勢に試合を運んだが、決定機まで持ち込むまでには至らず。均衡が保たれたまま後半へと折り返した。

立ち上がりからポウルセンに2度の決定機が訪れるなど良い入りを見せたデンマークは、早い時間帯に勝ち越しに成功する。54分、左CKの二次攻撃からボックス手前左でイェンセンがゴール前に入れたボールをヴェステルゴーアが頭でフリック。ゴール右のデラネイが落ち着いたボールコントロールから左足のボレーシュートを流し込んだ。

前半の反省を活かしてリードを奪った後も相手に攻撃の機会を与えることなくスロベニア陣内でのプレーを継続するホームチーム。そして、押し込んだ流れで3点目に迫るシーンを作り出す。

一方、後半は決定機はおろかシュートまで持ち込めない苦境のスロベニアは積極的に交代カードを切って何とか流れを変えようと腐心する。だが、一連の交代も効果的な一手とはならなかった。

その後、ポウルセンの決定的なミドルシュートが相手守護神オブラクの意地のビッグセーブに阻まれるなど最後まで試合を決める3点目を奪えなかったデンマーク。それでも、試合を通してスロベニアに決定機を与えない堅守で危なげなく逃げ切った。

この結果、スロベニアとの上位対決を制したデンマークが首位に浮上し、最終節を残して本大会行きを決めた。

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