ショッピングモール誘致、バス増便を 「中学生議会」で生徒が質問、町議の答弁は

町政の課題をテーマに質問する維孝館中の生徒(宇治田原町立川・町議会議場)

 京都府宇治田原町の維孝館中学校の生徒が町政について考える「中学生議会」が、同町立川の町役場議場で開かれた。町への要望をテーマにした一般質問や、議案の採決を体験した。

 政治への関心を高めてもらおうと、町議会が昨年から実施している。参加した3年生64人のうち12人が議場に立ち、町議が町幹部役となって答弁した。

 蒲咲帆さん(15)は「ショッピングモールを町に誘致できないか」と質問した。町議は町外に大型商業施設が複数あることを挙げて「新たに建設する企業にとっては、集客が見込めず厳しい状況になる。誘致は難しい」と答えた。別の生徒は「バスの本数を増やしてほしい」と訴え、「採算面や運転手不足から困難」との説明を受けた。

 採決の体験では、町側から町名を「ハート♥宇治田原町」に変更する議案が提案され、生徒は反対多数で否決した。閉会後、反対した生徒が「町名が恥ずかしくて嫌だった」と話すと、提案した町議は苦笑いを浮かべていた。

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