福井駅西に新設する恐竜ロボット1体、北陸新幹線開業に間に合わず 県の「恐竜王国」PR計画つまずき

福井駅西口正面に設置するスコミムスのロボットのイメージ(福井県提供)

 来年3月の北陸新幹線福井県内開業に合わせ、福井県が福井市のJR福井駅西口に設置する恐竜ロボット2体のうち1体の完成が開業に間に合わない見通しとなった。県への取材で11月16日分かった。県都の玄関口で観光客らに「恐竜王国」を強烈に印象づけるプランが、“スタートダッシュ”でつまずく格好となった。

 駅西口には現在、県が2015年3月の北陸新幹線金沢開業に合わせて設置した全長10メートル、高さ6メートルのフクイティタンなど恐竜ロボットが3体ある。新たに西口を出た正面にスピノサウルス類のスコミムス(全長10メートル、高さ4メートル)、左奥のハピリン前にティラノサウルス(全長12メートル、高さ5.6メートル)の設置を計画している。

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 2体の制作は、県が恐竜ロボットメーカー「ココロ」(東京都)に約2億2千万円で委託。県幹部によると、スコミムスのロボット制作が遅れている。海外からの部品調達の遅延などが理由で、完成時期は現時点で未定という。ティラノサウルスは来年3月の開業に間に合う見通し。

 福井駅東口では、福井市が市観光交流センター屋上に複数の恐竜モニュメントを整備し、東口広場にトリケラトプスのロボットを設置する計画がある。全体事業費は県と市合わせて約9億9800万円。

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