マリナーズがRソックスからウリアス獲得 右腕キャンベルを放出

マリナーズのジェリー・ディポート編成本部長は先日、「コンタクト能力の高い右打者を複数人獲得したい」との意向を示していたが、その第1弾とも言える補強が実現した。日本時間11月18日、マリナーズはレッドソックスへ救援右腕アイザイア・キャンベルを放出し、今年3月のワールド・ベースボール・クラシックのメキシコ代表の一員としてもプレーしたルイス・ウリアスを獲得するトレードが成立したことを発表。ウリアスはまだマイナー・オプションが残っており、春季キャンプで他の選手たちと開幕ロースター入りを争うことになるだろう。

現在26歳のウリアスはメキシコ出身の内野手。3歳年上の兄ラモンはオリオールズに在籍しており、2022年にはア・リーグ三塁手部門でゴールドグラブ賞に輝いた。

ウリアスは2018年にパドレスでメジャーデビューし、2019年11月にトレント・グリシャムらとのトレードでブリュワーズへ移籍。2021年にレギュラー定着を果たし、150試合に出場して打率.249、23本塁打、75打点、OPS.790をマークした。翌2022年も119試合で16本塁打を放ったが、今季は開幕直後に左ハムストリングを痛めて長期離脱。トレード期限にレッドソックスへ移籍したが、9月下旬には左ふくらはぎを痛め、故障者リスト入りしたままシーズンを終えた。2チーム合計での今季成績は52試合に出場して打率.194、3本塁打、18打点、OPS.636となっている。

マリナーズの内野は、ウリアスのほかにもディラン・ムーア、サム・ハガーティ、ホセ・カバイェロ、ジョシュ・ロハス、有望株ライアン・ブリスなど「マイナーリーガー以上・メジャーのレギュラー未満」の選手が多く、ウリアスはこうした選手たちと開幕ロースター入りを争うことが予想される。

レッドソックスへ移籍するキャンベルは今年7月にメジャーデビューしたばかりの26歳のリリーフ右腕で、今季は27試合に登板して28回2/3を投げ、4勝1敗1セーブ、2ホールド、防御率2.83、33奪三振を記録。メジャー1年目から好成績を残したが、投手陣が充実しているチーム事情もあり、野手補強のためにトレードの駒として使われることになった。投手力に不安を抱えるレッドソックスでは、さらに活躍の場が広がりそうだ。

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