今年の味わいは? ボージョレ電車が初運行 長崎の景観も堪能 「日常忘れて楽しめた」

路面電車内でワイングラスを掲げる参加者=長崎市油屋町

 16日に解禁されたフランスワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」を路面電車に乗って味わうイベント「ボージョレ電車」が17日、長崎県長崎市内で開かれ、約20人が街並みを楽しみながら杯を傾けた。
 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ飲食需要を盛り上げ、同酒の魅力を再発見してもらおうと長崎日酒販(西彼時津町久留里郷)が初めて企画した。参加者は発着地の崇福寺停留所(同市油屋町)でイベント用車両「シティークルーズあかり」に乗車し、1杯目は全員で乾杯。マリネやスパニッシュオムレツなどのおつまみを味わいながら蛍茶屋、浦上車庫、大波止を経由する90分のコースで、市役所やアミュプラザ長崎新館といった新名所の景観も堪能した。
 参加者は造り手や製法が違う4種類のワインを飲み比べ。「軽くて飲みやすい」「こっちは酸味が強い」と、新酒ならではのフレッシュな味わいに感想を交わしていた。豪華景品が当たるクイズ大会も盛り上がった。
 同市かき道1丁目の濵田小夜子さん(67)は「芳醇(ほうじゅん)な味わい。日常を忘れて楽しめた」と上機嫌。同社取締役の立石嘉一総務部長は「イベントを機に外飲みの楽しさも思い出してもらい、コト消費も活発になれば」と話した。

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