ガザ最大のシファ病院「絶望的」 国連、重体の乳児32人残る

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は18日、イスラエル軍が掌握したパレスチナ自治区ガザ最大の医療機関シファ病院の状況を把握するため、国連要員が現地に入ったと明らかにした。病院としての機能は失われているが、重体の乳児32人が残るなど、現状を「死の区域」「絶望的」と指摘。病院職員や患者の移送に注力するとした。

 イスラエル軍は病院敷地内に避難していた住民約2500人に退避を命じており、国連要員の到着時に避難民の姿はなかったという。

 だが院内には、医療従事者25人と291人の患者が残っていた。患者は重体の乳児32人のほか、攻撃で骨折や手足の切断を余儀なくされた人が多かった。

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