急ブレーキ体験で安全意識高める JAFが運転セミナー

スラローム走行で運転技術を確認する参加者=佐賀市の県運転免許試験場

 急ブレーキなど公道ではできない体験を通して自動車の安全運転の意識を高める講習会「ドライバーズセミナー」が12日、佐賀市の県運転免許試験場で開かれた。県内外から男女6人が参加し、自身の運転技量を把握した。

 県内の車両同士の事故のうち、半数近くを占める追突事故の防止などを目的に、日本自動車連盟(JAF)佐賀支部が開いた。

 時速40キロでの走行中にランプの合図で急ブレーキをかける講習では、参加者は急停止する難しさを体感した。指導したJAFのスタッフは「最初から力強く踏んで、そのまま踏み続けることが早く止まるこつ」としつつ、「急ブレーキをかけなくて済むよう、車間距離を保った運転を」と呼びかけた。

 前方で点灯するランプとは左右逆方向にハンドルを切る「危険回避」や、等間隔に並んだパイロンに当たらないように走るスラロームのほか、車が60センチ水没した際にドアにかかる水圧の大きさも体験した。

 みやき町の67歳の男性は「毎年講習会に参加している。シニア世代なので運転をチェックするいい機会」と真剣に取り組んでいた。(古賀真理子)

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